明日、告白してもいいですか?



「なに読んでんの……?」
とお昼休み、眉墨に訊かれた。

 空いている会議室でコンビニ弁当を食べ終わったあと、試供品の宣伝文句を読んでいたのだ。

「いやいや。
 成分とか効き目とか熟読したら効く気がするのよ」
と言って、巳波に、

「プラシーボ効果か」
と言われる。

「なんでも効けばいいんじゃない?」
と言う眉墨に、

「ニキビが治るまで、あと、二十四日くらいかかるかもしれないから、素晴らしい化粧品で治る速度をあげたいの」
と言うと、巳波が、

「くらいって……。
 なんだ、そのアバウトなカウントダウン」
と横から言ってくる。

 そして
「わかった。
 二十四日後に俺に告白する気だな」
と言い出した。

 いや、何故だ……。
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