暗闇の中で
その次の日は私は昨日の手紙の事なんて考える事なく、普段通り学校とスーパーの帰り道で沢谷健二の女々しいようでカッコいいような曲を歌い上げる。そこには誰の目にも見えないが静かな観客がいるような心地がした。気分は悪くない。
そして、家に帰る。今日は長身で細身の男性はいなかった。家の取手にはまたもやピンクの紙袋が置かれていた。中には手紙と可愛らしいクマのぬいぐるみが入っていた。こんな物で騙されないぞと思いながら、クマのぬいぐるみは欲しかったので、持って帰り手紙は引き出しに、クマのぬいぐるみを机の上にちょこんと置いた。クリっとした目と目が合う。毎日のプレゼントを楽しみにしている自分がいるのに気づいた。
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