凄腕パイロットの極上愛で懐妊いたしました~臆病な彼女を溶かす溺愛初夜~
「料理教室と英会話教室に通っていて、航空関係の勉強をしたりでプライベートが忙しいから、連絡先を交換しても返事ができないし、それなら会ったときに話しましょう、ってやつですよね」

 初めて聞く話にポカンとした。そんなふうに断っているのか。

「あれ? 違います?」

 俺の反応が微妙だったせいか紺野は不思議そうにする。

「俺の口からベラベラ喋るわけにはいかない。ただ他にも理由は存在していて、聞いたら紺野も納得すると思う」

「新川さんは、その誰にも言えないような話を椎名さんにはしたんですね。信頼されている証拠ですね」

 実際は酔って饒舌になっていただけなんだが。

 今度は適量を注がれたグラスを持ち上げて口をつける。

 こんなに飲んだのはいつ振りだろう。身体と思考が鈍っている感覚がある。俺も結構酔いが回っているようだ。
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