凄腕パイロットの極上愛で懐妊いたしました～臆病な彼女を溶かす溺愛初夜～

「とりあえず、これから俺の気持ちを伝えていく段階だから、応援はしても邪魔はしないでくれよな」

「俺が新川さんを狙うとでも？　ないない！　椎名さんの好きな人にいくわけないです！」

「そのつもりがなくても、俺みたいにコロッと落ちる可能性はあるだろう」

　真面目に伝えたら紺野はブッと噴き出した。

「ご馳走様です。本当に新川さんが好きなんですね」

　信用ある後輩パイロットを牽制するくらい俺は必死になっているのだと、紺野の台詞で初めて気づき苦い笑いが止まらない。

　紺野に話をするまで、俺の中で彼女はまだ気になる女性という立ち位置だった。だが話をする中でどんどん気持ちが固まり、新川さんについて語れば語るほど想いを自覚した。

　身体が火照っているのはアルコールのせいか、それとも募らせる恋情のせいか。

　どちらにせよ、今夜もいい時間を過ごせているなと、自分のそばにいてくれる人に感謝をせずにはいられなかった。