凄腕パイロットの極上愛で懐妊いたしました～臆病な彼女を溶かす溺愛初夜～

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　早番の朝は早い。四時に起床して髪型と化粧を整え、五時四十五分から勤務できるように五時半までに出社する。

　制服に着替えて朝一便のブリーフィングを行い、その日の予約・運航状況を確認後、カウンターをオープンしてチェックインの開始をする。

　ゲート業務にあたり、飛行機を送り出すと次の便まで少し時間が空くので、朝食をとりながら翌日の準備。

　十時半になり、昼に出発する便のブリーフィングを行い、再び午前と同じ流れで勤務にあたる。

　十三時を迎えてランチタイムの時間になり、私よりふたつ下の後輩、真鍋朱莉(まなべあかり)ちゃんと一緒に社員食堂へと向かった。

「すっかり夏ですね。もうすでに夏バテ気味」

　朱莉ちゃんはなにもトッピングしていない温かいうどんを億劫そうに啜っている。

「食欲がなくても、食べないと身体がもたないのが辛いね」

　そういう私はチャーシューが乗ったラーメンと炒飯のセット。

　梅雨明けしたばかりのときは夏バテっぽい症状があったものの、今ではすっかり元通りだ。