凄腕パイロットの極上愛で懐妊いたしました~臆病な彼女を溶かす溺愛初夜~
 じわじわと絡まる舌の動きに合わせて、丁寧に胸の膨らみを揉んでいた手が遠慮をなくす。

 与えられる快楽に思考が溶け始めた頃、虹輝さんが上半身を起こし、次いで私の身体を引っ張り起こした。

「脱がせていい?」

 湿った口元を手の甲で拭いながらうなずくと、虹輝さんはまず先に自分が身に着けている衣服を脱ぎ捨てた。

 綺麗に割れた腹筋と、予想以上に分厚い胸板を目にして心臓が早鐘を打つ。

「正直言うと、風呂あがりが一番危なかった。菜乃の足が綺麗で、触れたくて仕方なかった」

 様子がおかしいなと思っていたけれど、まさか欲望に耐えていたとは。

 私のパジャマを脱がせながら本音をこぼす彼に愛おしさが募り、なぜだかわからないけれど鼻の奥がツンとした。

 下着姿になると不意に虹輝さんが動きを止める。どうしたのだろうと自身の身体を見下ろし、あっ、と気づく。

「ごめんなさい。これナイトブラなので脱がしづらいですよね」

「ナイトブラっていうのか。さっき触ったとき、中心に穴が空いていたからドキッとした」

「クロスになっているので、寝ている間も胸を中心に寄せて、正しい位置をキープしてくれ……」

 説明途中で布の切れ目からのぞく胸の谷間に指を差し込まれた。

「っん……」

 思わず声が漏れて、慌てて口元を手で押さえる。

「こんなところでも意識が高いんだな」

 感心した口ぶりだけれ、胸の谷間をなぞる指の動きと合っていない。
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