凄腕パイロットの極上愛で懐妊いたしました~臆病な彼女を溶かす溺愛初夜~
 休憩を終えて業務に戻り、きっと今日にでも来るだろうと思いつつ、もしもの可能性を捨てきれなくてそのことで頭がいっぱいになる。

 十四時半すぎに空港をあとにして自宅へと急ぐ。途中でドラッグストアに寄り妊娠検査薬を購入した。

 可能性がなくても、これで検査をして陰性であれば生理が来るまで平穏を手に入れられる。それがたとえ数時間だとしても、心配性の私にとってはとても大きい。

 今日は虹輝さんが休みで、夕方に迎えに来てもらって食事をする予定になっている。穏やかな気持ちで過ごすためにもやっておくべきだ。

 玄関を上がり、手洗いを済ませ、部屋のエアコンを起動させてトイレに行く。

 説明書に従って、キャップをした検査薬をトイレットペーパーホルダーの上に置いた。
< 195 / 248 >

この作品をシェア

pagetop