凄腕パイロットの極上愛で懐妊いたしました~臆病な彼女を溶かす溺愛初夜~
私が腰掛けた横に寄り添って座った虹輝さんからいい匂いがする。きっと私からも同じ香りがしているのだろう。
虹輝さんにくるりと身体を向けて姿勢を正した。
私の改まった態度に面食らった様子の顔を見据えながら、一度深呼吸をして口を開く。
「私、妊娠しています」
虹輝さんは目を大きく見開き、動揺を逃がそうとしているのか喉元に手を触れた。
「避妊できていなかったのか」
声音は意外にも落ち着いている。
「はい、失敗したみたいです。すみません、私の方でもピルを飲んで避妊するべきでした」
「……菜乃はどうしたいんだ?」
あたり前だが、おめでとうや嬉しいなどの言葉はない。頭でわかっていても切なさで胸が張り裂けそうになった。
それでも気をしっかり持つ。私は大好きな人との間に出来た子を、産むか産まないかで悩んだりしなかった。
それが答えなのだと、ハッキリとした声で伝える。
「私は産みたいです。たとえ虹輝さんが望まなくても、この子を育てていくことを許してもらえませんか?」
「ちょっと待って」
虹輝さんが私の両手を取って力強く握る。なにを言われるのかと肩がビクッと揺れた。
虹輝さんにくるりと身体を向けて姿勢を正した。
私の改まった態度に面食らった様子の顔を見据えながら、一度深呼吸をして口を開く。
「私、妊娠しています」
虹輝さんは目を大きく見開き、動揺を逃がそうとしているのか喉元に手を触れた。
「避妊できていなかったのか」
声音は意外にも落ち着いている。
「はい、失敗したみたいです。すみません、私の方でもピルを飲んで避妊するべきでした」
「……菜乃はどうしたいんだ?」
あたり前だが、おめでとうや嬉しいなどの言葉はない。頭でわかっていても切なさで胸が張り裂けそうになった。
それでも気をしっかり持つ。私は大好きな人との間に出来た子を、産むか産まないかで悩んだりしなかった。
それが答えなのだと、ハッキリとした声で伝える。
「私は産みたいです。たとえ虹輝さんが望まなくても、この子を育てていくことを許してもらえませんか?」
「ちょっと待って」
虹輝さんが私の両手を取って力強く握る。なにを言われるのかと肩がビクッと揺れた。