凄腕パイロットの極上愛で懐妊いたしました～臆病な彼女を溶かす溺愛初夜～

　どう切り上げたらいいのか苦悩していると椎名さんが先に沈黙を破る。

「新川さんがよかったら、一杯付き合ってもらえないか？」

「でも、おひとりの方がいいんじゃないですか？」

　悩んだ末に投げかけた台詞がドストレートで、口にした瞬間に早くも後悔した。

　椎名さんは大人な対応をしてくれたというのに失礼すぎる。

「そう思っていたんだけど、新川さんとここで会ったのもなにかの縁だと思うし、それに……」

「それに？」

　首を傾げた私に、椎名さんは優しい目つきで微笑んだ。

「新川さんは俺と空気感が似ているからか、一緒にいて苦に感じない」

　胸がキュンと鳴って、危うくめまいを起こすところだった。いくら硬派と言われていても、モテる人だし女性の扱いには慣れているのかな。

　でなければこんな台詞スラスラ出てこないだろう。