凄腕パイロットの極上愛で懐妊いたしました~臆病な彼女を溶かす溺愛初夜~
***
休み明けの月曜日、菜乃は早番で俺は出社スタンバイだった。
菜乃の顔を見てから休憩に入ろうと出発ロビーに立ち寄る。姿を見つけて足早に近づくと、向こうも俺を視界に捉えた。
菜乃がこちらに一歩踏み出したとき、ふらっとその華奢な身体が傾いた。そばにいた真鍋さんが咄嗟に手を伸ばして支える。
慌てて駆けつけ菜乃の顔を覗き込む。
「大丈夫か? 顔色が悪いな」
「菜乃さん、昼過ぎから気持ち悪そうにしていて」
真鍋さんは眉根を下げて心配そうに菜乃の背中を擦っている。
入籍と同じタイミングで妊娠の報告をする予定なのでまだ周りの人間は知らないのだが、仲のいい真鍋さんには話してある。
「そうか。もう上がる時間だろう。更衣室まで付き添うよ」
「ただの眩暈です。もう大丈夫です」
俺の言葉を遮って菜乃が上体を起こす。
「菜乃」
諭すように名前を呼んでも、菜乃は射るように真っ直ぐ俺を見つめるだけ。
たまに頑固なんだよな。
休み明けの月曜日、菜乃は早番で俺は出社スタンバイだった。
菜乃の顔を見てから休憩に入ろうと出発ロビーに立ち寄る。姿を見つけて足早に近づくと、向こうも俺を視界に捉えた。
菜乃がこちらに一歩踏み出したとき、ふらっとその華奢な身体が傾いた。そばにいた真鍋さんが咄嗟に手を伸ばして支える。
慌てて駆けつけ菜乃の顔を覗き込む。
「大丈夫か? 顔色が悪いな」
「菜乃さん、昼過ぎから気持ち悪そうにしていて」
真鍋さんは眉根を下げて心配そうに菜乃の背中を擦っている。
入籍と同じタイミングで妊娠の報告をする予定なのでまだ周りの人間は知らないのだが、仲のいい真鍋さんには話してある。
「そうか。もう上がる時間だろう。更衣室まで付き添うよ」
「ただの眩暈です。もう大丈夫です」
俺の言葉を遮って菜乃が上体を起こす。
「菜乃」
諭すように名前を呼んでも、菜乃は射るように真っ直ぐ俺を見つめるだけ。
たまに頑固なんだよな。