凄腕パイロットの極上愛で懐妊いたしました~臆病な彼女を溶かす溺愛初夜~
雨宿り
部屋の中が陽の光で明るくなり、まぶしさで目を覚ました。
隣のベッドでは姉が丸くなって眠っている。
充電ケーブルを引っこ抜いてスマートフォンを持ち、時刻が九時十分なのを確認する。
地味に重量感があるそれを握りしめながら、ベッドの上で体育座りして腕に頭を埋めた。
やってしまった。この六年間ずっと守り続けていたものをこんな簡単に崩すなんて信じられない。
酔っていたせいだ。原因はきちんと把握している。
昔から酔うと笑い上戸になり口がとにかく滑る。だから親しい人間としか飲まないようにしているし、付き合いがあってどうしても飲酒しなければいけない状況に陥ったときは、一杯までと決めていた。
昨夜は何杯飲んだ? 姉と二杯、それから椎名さんと……合計四杯だ。
お酒には強いので、カクテル四杯では普段そこまで酔わない。
きっとアレだよね。早朝からの勤務に加え二時間半のフライトで疲れ、そして憧れの椎名さんとの接触で極度に緊張したから、いつもより酔いが回ったのだ。