クールな外科医はママと息子を溺愛したくてたまらない~秘密の出産だったはずですが~
*5
それはある日の朝のことだった。
「頼ー!早くごはん食べなさーい!」
「あうー!」
いつものように、頼の支度に自分の身支度にと時間に追われる朝7時。
けれど頼はマイペースで、手でわしわしと朝ごはんを掴み、周囲を汚しながら食べている。
離乳食が終わって自分で食べたがるようになったのは成長だけど……食後の片付けが大変なんだよねぇ。
苦笑いをしながら、台拭きを濡らそうと蛇口をひねる
。
……ところが、先ほどまで出ていた水が出ない。
「……あれ?」