クールな外科医はママと息子を溺愛したくてたまらない~秘密の出産だったはずですが~




そんな夜を越え、迎えた朝。

瞼越しに朝陽の明るさを感じて私は目を覚ました。



「ん……朝」



いつもより柔らかなベッドの感触に、そういえば、とここが自宅じゃないことを思い出した。

昨日は由岐先生とテラスで過ごして……久しぶりに飲んだこともあり、気付いたら寝てしまったみたいだ。

由岐先生がベッドまで運んでくれたのかな。



考えながら寝返りを打つと、同じベッドの上には由岐先生、頼、私の順番で並び三人で眠っていたことに気付いた。



由岐先生の左手は私の下に、右手は真ん中の頼に添えられている。

まるで、私も頼も大切にする、といってくれているようだ。



その温かさがまた愛しくて、やっぱり好き。

昨夜のキスを拒めなかった自分がなによりの証拠だ。



……受け入れちゃダメってわかってる、だけど今だけ。

由岐先生の胸に額をあてて、頼を抱きしめ再び目を閉じた。





  
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