さくらいろさく【短編】
「せっかく友達になってくれたのに、仲良くしてくれたのにごめんね。」
そう言って優奈ちゃんは、瞳を涙いっぱいためた。
そんな優奈ちゃんを見たら、私も急に悲しくなってきた。
本当にいなくなっちゃうんだ。
2学期はもう別々の学校に通うんだね。
淋しいよ。
一緒にお泊り会したり、待ち合せてをして遊ぶ事も出来ない…。
気がつくと私の瞳からも、涙がボロボロ流れていた。
私達は立ったまま、暫く泣いていた。