青い恋
今日は舞の席がちゃんとある。


教師が戻したのだろう。


自分の席まで行こうとすると途中で友香たちが遮った。



「学校来るな。目障り。」


友香が誇らしげな顔をしている。



「嫌いなら関わらなきゃいいじゃん。」


珍しく舞が言い返した。



「視界に入ったらムカツクんだよ。」


少しびっくりしながら友香が言う。



「あんたブスだからってひがんでんじゃねぇよ。」



舞の言葉がよっぽど頭にきたのか

「はぁ!?誰があんたなんかにひがむかっつーの!!」

と言いながら友香は舞を叩いた。


舞も負けじと友香を叩き返した。


いつの間にか取っ組み合いのケンカになっていた。


いつもイジメられていた舞にとって中学の時ケンカは日常茶飯事。


ケンカ慣れしている舞に小柄な友香が敵うわけない。


友香の仲間が止めに入ろうとしたが舞の勢いは止まらない。


教師が止めに入るまでケンカは続いた。


友香の顔と体は傷だらけ。

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