~狂恋~夫は妻を囲う
「食事会?」
「うん、聖子に誘われたの。
簡単な同窓会みたいな感じかな?
もちろん、魁聖も一緒にってだから行かない?」
「うーん。なんかやだな……
休みの日だし、いろちゃんと一日中ラブラブしてたい!」
ある日の夕食後、ソファでゆっくりしていた二人。
彩羽は魁聖にいつものようにキス責めに合いながら話していた。

「でも久しぶりに八重とも会いたいし…お願い…!」
「……////」
思わず上目遣いで懇願した彩羽のあまりにも可愛らしい姿に、魁聖はドキッと掴まれたように心臓が鳴る。

「いろちゃん」
「え?魁聖?」
「今のもう一回言って?」
「え?
久しぶりに八重に会いたいから、お願い!」
「可愛い~その上目遣い!
もう一回言って~?
もっと懇願して~」
「お願い…」
「フフ…しょうがないなぁ~いろちゃんが可愛いから、許してあげる~!」
「ほんと?」
「うん!」
「ありがとう!」
満面の笑みの彩羽。

「いろちゃんって、可愛くない時がないよね~!
可愛さがブレない!
ねぇねぇ、許してあげるから俺のお願いも聞いて?」
「え?うん、私ができることなら……」

ベットに移動し、仰向けに寝ている魁聖の上に跨がる彩羽。
【いろちゃん、俺を愛して?】
との言葉で、今この状態だ。
「いろちゃん…来て…?」
「うん……ンンン……ぷはぁ…」
口唇が重なり、深くなって一度離れた。
「いろちゃんの口唇、美味しい……」
口元で囁く、魁聖。
「美味しいの?」
「うん…だから、クセになる……まだまだ…して?」
「ンン……んぁ…はぁ……」

「ん…ほんと……可愛い…繋がろ…?」
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