~狂恋~夫は妻を囲う
「魁聖…」
「ん?」
「まだ怒ってる…?」
指を絡め合って繋ぎ、ゆっくり歩いている二人。
無言の魁聖に、恐る恐る声をかける彩羽。
「ううん。怒ってないよ?」
「ほんと?」
「うん!てか、最初から怒ってるわけじゃないよ?
彩羽はちゃんと、約束守ってくれたでしょ?」
「でも……呼び方…」
「え?呼び方?」
「魁聖が私を“彩羽”って呼ぶ時は、怒ってたり不機嫌なサインみたいなものだから……」
「あ…そうかな?
俺的にはあんま意識してないからな~」
「いつもみたいに、呼んで?
“いろちゃん”って」
「いろちゃん」
「もう一回、呼んで?」
「いろちゃん!」
「よかった。魁聖、別人みたいに怖かったから……」
「ごめんね…怖がらせて、ごめん!」
「魁聖、私のこと好き?」
「うん!大~好き!!」
「私ね…」
「うん」
「魁聖に嫌われたら、どうしていいかわからなくなる。辛いことが沢山あって、魁聖がずっと支えてくれた。
だから、怖いの……魁聖に嫌われたら、私は一人ぼっちになる……」
魁聖の服をキュッと握り、俯く彩羽。
魁聖はこの彩羽の姿に、身体中が昂るのを感じていた。
どんどん、彩羽が自分に落ちていく。
このままどんどん落として、二度と抜け出せないようにしてしまいたい。
「もう少しだな…」
「え?何?聞こえなかった……」
「ううん。大丈夫だよ!絶対、いろちゃんから放れないから!それに、放さない!!」
「うん…」
「絶対に、放さねぇ……」
「ん?」
「まだ怒ってる…?」
指を絡め合って繋ぎ、ゆっくり歩いている二人。
無言の魁聖に、恐る恐る声をかける彩羽。
「ううん。怒ってないよ?」
「ほんと?」
「うん!てか、最初から怒ってるわけじゃないよ?
彩羽はちゃんと、約束守ってくれたでしょ?」
「でも……呼び方…」
「え?呼び方?」
「魁聖が私を“彩羽”って呼ぶ時は、怒ってたり不機嫌なサインみたいなものだから……」
「あ…そうかな?
俺的にはあんま意識してないからな~」
「いつもみたいに、呼んで?
“いろちゃん”って」
「いろちゃん」
「もう一回、呼んで?」
「いろちゃん!」
「よかった。魁聖、別人みたいに怖かったから……」
「ごめんね…怖がらせて、ごめん!」
「魁聖、私のこと好き?」
「うん!大~好き!!」
「私ね…」
「うん」
「魁聖に嫌われたら、どうしていいかわからなくなる。辛いことが沢山あって、魁聖がずっと支えてくれた。
だから、怖いの……魁聖に嫌われたら、私は一人ぼっちになる……」
魁聖の服をキュッと握り、俯く彩羽。
魁聖はこの彩羽の姿に、身体中が昂るのを感じていた。
どんどん、彩羽が自分に落ちていく。
このままどんどん落として、二度と抜け出せないようにしてしまいたい。
「もう少しだな…」
「え?何?聞こえなかった……」
「ううん。大丈夫だよ!絶対、いろちゃんから放れないから!それに、放さない!!」
「うん…」
「絶対に、放さねぇ……」