~狂恋~夫は妻を囲う
そしてベッドに横になる、二人。
魁聖が彩羽を腕枕して抱き締めている。
「魁聖」
「んー?」
「久しぶりに、デートしたいなぁ」
「ん?じゃあ…日曜日はどっか行く?」
「いいの?」
「うん!いいよ!」
「フフ…じゃあ、どこ行くか考えておくね~!」
「可愛い~いろちゃん!」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「は?行かない」
「お願い~魁聖く~ん!」
「キモい、左依!」
次の日左右兄弟が会社に現れ、魁聖に飲み会参加をもちかけた。
高校の時の同級生が集まるらしいのだ。

「魁、お願い。
顔出すだけでいいから」
右京も声をかけた。
「はぁーいつ?」
「今度の日曜日!」
「あ!ダメだ!その日は、彩羽とデートだから!」
「えーーー!」
「ダメ!!彩羽が久しぶりのデート楽しみにしてるの!」

「………わかったよ…」

そして日曜日━━━━━━
「魁聖!見て!
鬼スケジュールだけど、いい?」
「フフ…いいよ!」
「まずは水族館ね~!
で、ここでパスタ食べて、ショッピングして、映画見て、ここのバイキングで食べて、花火見て帰ろ?」
「わかった~」
基本的にあまり外に出ない彩羽。
聖子とカフェか、魁聖と日用品や食材の買い物くらいしか出ないのだ。
なので、とてもはしゃいでいた。

楽しくデートの時間が過ぎていく。

「あぁ…食べすぎた……」
「フフ…いろちゃん、さすがに食べすぎ~!」
「だよね…つい、楽しくて……!」
「花火、行ける?それとも帰る?」
「行く…」
近くの海に移動した。
「やっぱ、結構な人がいるね~!」

「あれ?魁聖と、彩羽?」
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