白鳥とアプリコット・ムーン ~怪盗妻は憲兵団長に二度娶られる~
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きしっ、きしっと木の拷問台が軋む。台の上で鎖によって縛りつけられたままのローザベルは、ウィルバーの手に翻弄させられて、息を弾ませている。
「ぁ……いやぁんっ……」
「鈴のような可愛い声だな……ずっとこうして聞いていたい」
「んっ……だめ、恥ずかしいっ、そんなとこ、汚」
ローザベルの言葉を拒むように、ウィルバーの舌先が隠された場所を暴いていく。ローザベルの記憶があった頃は、こんなことしなかったのに……!
「ゃあぁあんっ――!」