白鳥とアプリコット・ムーン ~怪盗妻は憲兵団長に二度娶られる~
起きていたら恥ずかしがってここまで長時間彼女を貪ることはできなかっただろう。仔犬がミルクを舐めるようにぴちゃぴちゃ音を立てて、身体をひくつかせながらも眠ったままの彼女を蕩かせた後、ウィルバーはようやく「待て」をしていた分身を彼女の蜜口へと添えて。
ゆっくりと、周囲を擦りたてながら、最奥部まで、貫く。
その瞬間、ぶわっと熱いものが抜けて、ウィルバーの身体がガクッと傾く。動かす前に、射精してしまった……
そうっと引き抜いたウィルバーは、彼女のなかから垂れてきた白濁を見て、ああ、と項垂れる。
けれどその卑猥な光景に興奮してしまったウィルバーは、ふたたび分身を奮い立たせ、二度目の挑戦をはじめていた。
「たくさん、注いであげる……ローザ、愛してるよ。起きて、可愛い鈴のような声で啼いて、俺を求めて……?」
粘り気のある水音が、静かに薔薇咲く寝室に響き渡る。
花がほころぶ前の蕾のようなローザベルの身体が、ウィルバーによって、ひらかれようとしていた。