白鳥とアプリコット・ムーン ~怪盗妻は憲兵団長に二度娶られる~
合図もなく差し込まれた楔が最奥部を抉り、目覚めたばかりのローザベルの身体が弾む。意識のない状態でふだんなら絶頂を迎えるような愛撫を繰り返され、何度も貫かれていた肉体は、目覚めると同時に真っ白な世界へと追いやられてしまった。何も知らないまま、強烈な快楽に誘われたローザベルは声にならない声をあげ、身体をひくんひくんと震わせながらウィルバーに訴える。
「もぉ、無理ですっ、壊れちゃいま……す!」
「壊れてないよ。君のナカ、まだ物足りないって俺のを咥えこんで放してくれないじゃないか」
「で、でもぉ――……イっちゃうのぉお!」
喘鳴とともに達したローザベルは、自身も潮を吹いてウィルバーを濡らしていたことに気づいていない。
ウィルバーは彼女が達した後も、引き抜かずに蠕動運動をつづけ、絶頂から戻ってきてもまたすぐ旅立てるよう、腰を振って応えている。
「あぁぁんっ! はぁあ……ウィルバー、さまぁ」
「ローザ……愛してるよ。なんて可愛い、俺の奥さん」