白鳥とアプリコット・ムーン ~怪盗妻は憲兵団長に二度娶られる~
単調な行為。それでも繰り返していくうちに、互いの身体は快楽に従順になっていく。
啄むような口づけを皮切りに、舌を絡めた接吻、お互いを探るような愛撫に、敏感な場所への侵入……
「嫉妬しても……愛して、くれる……?」
「ふふ。可愛いローザ。何があっても起こっても、俺は君なしではいられない。だから安心して、イって?」
身体中にキスの雨を降らせ、ずちゅずちゅと下品な音を立てながら夫に腰を振るわれて。ローザベルは翡翠色の瞳を潤ませ、空色の瞳を興奮で夕暮れ色にした彼の双眸に見下ろされながら歓喜の声で啼く。
蜜洞を行き来する愛しい彼の分身が、なかで膨れ上がって、彼女の子宮の入り口をノックした瞬間――子種が、爆ぜる。
「……ぁ、あぁっ――!」