白鳥とアプリコット・ムーン ~怪盗妻は憲兵団長に二度娶られる~
「ローザ。俺だけのローザ。かわいいよ。もっと俺の手できもちよくなって?」
「はぅん」
胸へのキスを何度も繰り返されて、あたまのなかがどろどろに蕩けていく。そうしている間にも彼の手はローザベルの身体のあちこちを探検していて、いつしかはだけた夜着も寝台の下へと投げ出され、素っ裸に剥かれてしまった。
胸だけで絶頂を迎えそうなローザベルに、ウィルバーがイタズラっぽく笑う。
「媚薬効果のある香油のおかげだろうけど、とてもいやらしいな……もう、したの方も濡れているね」
「ぁ……やだっ」
「抱いてくださいっておねだりしたのはそっちだよ? ローザ……ふふっ、君のここ、きれいな色をしている……まるで王城に咲く薔薇の花みたい」
淡いピンク色だけど、さわったら赤く染まるのかな……そう呟きながら指でふにふにと秘芽を摘まめば、びっくん、とローザベルの身体が跳ねる。秘芽を捏ねられ、蜜口を拡張され、蜜襞を指の関節で擦られ、襲いかかる快楽の波に嬌声をあげて震える彼女の耳元で、ウィルバーはひたすらに愛を囁く。