白鳥とアプリコット・ムーン ~怪盗妻は憲兵団長に二度娶られる~

「かわいい。こんな風に反応されたら、毎日だってふれていたくなる。八年前からずっと愛してたよ。ようやく俺のもとに来たね……ローザ」
「んっ……ぁぁ、ソコ、だめぇ――!」
「イっていいよ。俺の愛撫で、おかしくなって」
「――っっく……!」
「ローザ。愛してるよ。イったら、君のナカに挿入(いれ)るから……ひとつになろう?」
「は、はいっ……!」

 そのまま絶頂に身体を震わせ、キスをねだった妻を見て、夫もまた、裸になって肌を重ねる。指よりも太くて熱い楔が押し込まれ、痛みに顔をしかめるローザベルだったが、奥深くまで入り込むとその痛みは薄らいだ。

「だいじょうぶ? 痛くない?」
「さいしょだけ……いまは大丈夫です」
「無理するな、よ?」
「してませんってば」

 香油の効果もあって、破瓜の痛みは一瞬だった。ローザベルはふぅと息をついて、夫へキスを贈る。
 不器用ながらもひとつになったふたりは、照れ笑いをしながら、きゅっ、と抱きしめ合う。

「……動くよ」
「はい……んっ……あっ、あんっ」
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