白鳥とアプリコット・ムーン ~怪盗妻は憲兵団長に二度娶られる~
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「もぉ、だめぇー……いけません、ウィルバーさまっ!」
「そう言いながらこっちの口は悦んでいるみたいだよ? 神殿の、聖棺の上でイかされる気分はどうだい?」
「きゃ……やだやだ、むりですっ、もう……」
「ほんとうはぜんぶ脱がせたいけど、今夜はこれで我慢してね」
「はぅん」
ウィルバーにキスされながらマゼンタ色のナイトドレスをたくしあげられ、下着をずらされ、澄みきった空気に敏感な部分を晒されたローザベルは石室の聖棺の上で、彼からの執拗な愛撫に耐えていた。
神聖な場所での背徳的な行為に怯えるローザベルに、これはさっきの過去視にあった神殿の儀式と変わらないと言い伏せ、ウィルバーは彼女を快楽の淵へ誘っていく。
さっきまで過去視の魔法をつかっていたからか、ローザベルは体力を消耗させている。ウィルバーに襲われて反撃しようにも、うまく身体が動かせない。
ナイトドレスから零れた乳房にいくつものキスの花を植えつけながら、抵抗する妻を優しく絶頂に導くこと三回。
蜜口からこぼれる愛液を指先ですくいあげ、ウィルバーは意地悪く囁く。