突然ですが、イケメンアイドルの妹になることになりました!②
「くそっ!」


俺は何をやってるんだ。

女なら誰でもいいなら
あいつには絶対手を出しちゃいけなかった。


だけど最終公演から、ずっとこの怒りみたいなものが消えずにいた。


なんで杏奈が来ていたのか。

ひまは何かを知っているんじゃないか。


なんとなくそんな気がしていた。嘘が下手なんだ。でもあいつは知らないの一点張りだった。


キッチンにいるひまの姿を見たら
なんだか無性にイライラした気持ちが止まらなくなってしまった。


昨夜、隣の純大の部屋から聞こえたベッドのきしむ音も全てが癇に障った。
< 10 / 192 >

この作品をシェア

pagetop