突然ですが、イケメンアイドルの妹になることになりました!②
「ひまりに謝れ。」



杏奈自身も蓮兄に初めて叩かれた衝撃で
言葉を失っていた。



「お前がいなくなって…兄として、すごく心配した。」


杏奈は少し泣きながら、ようやく大人しく蓮兄の話を聞いている。


「でも、それと同時にSunriseのリーダーとして、Sunriseを守らなければいけないって思ったんだ。」


蓮兄は杏奈の元に行くと膝をついて
杏奈の手を握った。


「ごめんな、妹思いのいい兄貴じゃなくて。」


杏奈はその言葉を理解したのか
大きく首を横に振った。


「…そんな時、ひまりを見つけた。杏奈に似ていたし、すぐに身代わりを引き受けてくれた。本当に感謝してるよ。」
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