突然ですが、イケメンアイドルの妹になることになりました!②
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「コタ…元気?」


「普通。お前は?」



契約終了したことを報告しようと思って電話をかけたのに

なぜかその一言が出て来なかった。


それを言葉にするのが怖かった。


「用ないのかよ。」

「なきゃ電話しちゃいけないの?」


コタの前だとなぜかすぐひねくれてしまう。


「たまにはあいつも誘って飯でもいくか。」

「真希ちゃん、あいたいな。」


こうやって私がうまく表せない気持ちをいつもこぼさないで、すくいあげてくれる。


本当に感謝しかない。


三人に出会って
私は人を愛することを知って、

愛される喜びを知った。


愛を知らないふりをして
一人で生きていると強がっていたんだ。


本当は
コタや真希ちゃん

施設の先生や友達…


周りには愛が溢れていたのにね。


やっと気づいたよ。コタ。


「ありがとう、コタ。」

「は?お前がお礼とか、きもいな。」

「うるさいな。やっぱ今のなし。」


本当に…ありがとう。
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