突然ですが、イケメンアイドルの妹になることになりました!②
「ひまりちゃんが帰ってない?」


仕事が長引いて、家に着いたのは
深夜2時を過ぎていた。


リビングにはいない。

部屋にもいない。


携帯に連絡もない。

帰る前に送ったメッセージも既読になっていなかった。


「今日は友達と内見行くって言ったんだけど…」


何かあったんだ。

ひまりちゃんに限って連絡もしないで
こんな時間になるわけがない。



「警察に…」


確かマキちゃんと言っていたが
連絡先も分からない。



「…心配なのは、わかってる。」

「蓮兄…」


蓮兄の横顔を見て
それが難しいことに気づいた。


ただでさえ
週刊誌のことで周りはざわついている。



ひまりちゃんの存在が公になったら
状況はあまりよくない。


だけど…




「とりあえず探しに…」

「やみくもに探しても見つかるとは思えない。とりあえず連絡を待とう…」



そう言った蓮兄の横顔は普段の笑顔の蓮兄とは全然違かった。


なんだか心がざわつく。


こんな時に…俺は。
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