突然ですが、イケメンアイドルの妹になることになりました!②
気分転換にキッチンで夕食の準備を始めた。



今日は簡単に素麺にしよう。

きっと
さっぱりしたものがいい。


みんな少しでも元気になるといいな。


乾麺が入っているカゴはあの上だ。


カゴに手を伸ばし、背伸びをした。



「ん…届かないっ!んー…」



あと少しでカゴに手が届きそうなところで
後ろからフワッと有のタバコの香りがした。



「これ…っすか?」

「有…」


背中越しに有が手を伸ばして、
私が取ろうとしていたカゴを下ろした。
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