突然ですが、イケメンアイドルの妹になることになりました!②
「あ、杏奈…さん?」


こうして対面するのは
初めてだった。


でも、すぐに彼女だと理解した。



「私のこと…知ってるんだね。」


杏奈さんだ。

生きてる…生きてる…。


「あんた…なんなの?なにが目的で…!」

「杏奈さん!生きてた…んですね!」


その嬉しさに、うまく言葉が見つからない。


「蓮兄のところに行きましょう!」

「蓮兄…?」


その瞬間、杏奈さんの顔が歪むのが分かった。


「なんで、あんたが!蓮兄って呼ぶの!」

「え…」


そう言って杏奈さんが手を大きく振り上げた。
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