突然ですが、イケメンアイドルの妹になることになりました!②
「え?」


有に腕を引かれ、
いつの間にかその胸に抱き寄せられていた。


「ちょっと…冗談…やめて。」

「冗談じゃねぇよ…」


その力はあの日のように力強い。


「俺…お前が欲しい。」


女として抱きたいだけなのか


心が欲しいのか。


有は切ない顔で私を見下ろした。


「私…好きな人が…」

「なんで?なんであいつなの…俺じゃダメ?」


響く低い甘い声…

香水と煙草のフレーバーが混じった香りに
頭がくらくらする。


「有…」
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