子ブタの恋2〜キレイになりたい〜
―――次に目を開けたら、私は自分の部屋のベッドに寝ていた。
「目、覚めたか?」
いつの間にか、正太郎がベッドの傍に立っていて、心配そうに私の顔を覗きこんだ。
「正太郎・・私どうしたの?」
「お前帰り道で倒れたんだよ。だから、俺がここまで運んだの。
おばさん今、下でお粥作ってくれてる」
「お粥なんていらないよ」
私はプイっと顔をそらした。
「――なんで急に飯食わなくなったんだよ?」
不思議そうに訊く正太郎に、私は言った。
「・・・キレイになりたいんだもん」
「は?」
正太郎は目を丸くした。