図書室の彼の溺愛
~*~*

「…………………………」
私は目の前の光景を見て目を疑った

「萌羽………………!何?あれ、」
先に教室に着いていた萌羽に声をかける

「何か磯野ちゃんがもうアタックをはじめたんだって!」
アタックって………………

「あ、楓先輩おはようございますぅ!柊先輩と私、趣味合うんですぅ!私もこのアニメ最近興味持っててぇ!
絶対楓先輩よりも柊先輩に釣り合うと思いませんかぁ?」

磯野ちゃんも好きなの?

「偶然だよな!楓!この子も好きなんだってよ!」
柊が心なしかうれしそうで気持ちが沈む

「………“も“?」
怪訝そうに私のことを見た磯野ちゃんが恨めしそうにこっちを見てきた

「へへっ、柊おはよう!」
でも、柊の嬉しそうな顔に私もつい破顔する

「そういえば、磯野さんって、あの船が沈む説知ってる?」
柊って自分が振った相手とも普通に話せるんだ…

「……あ、えっと…あの船とは…」
えっ!?知らないの!?
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