図書室の彼の溺愛
「なぁんだ、知らないのか…君も嘘つくんだ…」

柊が悲しそうな顔をするから私は胸が締め付けられた

「……………私、もう帰りますね!…………『チッ、覚えとけよ、』」

耳元で呟かれて鳥肌が立った

「柊…ちょっと、話があるんだけど、良い?」
瑛大が柊を呼んだから、出て行ってしまい話せなかった

「ふう………あの子、気をつけてね?」
いつの間にかいたのか葉瑠がそんなことを言ってきた

「あ、葉瑠おは!」

「おはよぉ!央太、呼んでくれる?」
央太……?

「お~~~~~~い!お、う、た!」
声をかけたら、萌羽が笑った

「元気だねぇ、楓くん!」

そう?と肩を上げる

「お、葉瑠か…おはよう!」

2人が何か話しているけど、私は耳の中でさっきの磯野ちゃんの言葉が反芻していた

「楓ちゃん楓ちゃん!この間の怖そうな人って、会長さんだよね!?」
飛鳥ちゃんが目を輝かせながら、言ってきた
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