図書室の彼の溺愛
「うん!面白かったぁ~」

「ていうか、明日の放課後、俺来られないけど大丈夫?」

瑛大が心配そうにこっちを見てきた

明日は、どうしても部活優先らしい

「どういうこと?」

首をかしげたら、なぜか爆笑された


「だって、本に集中しすぎたり、あつくなりすぎてうるさくしそうじゃん!」

馬鹿にするような口調にキッ、と瑛大を睨む

央太とか瑛大とか名前似過ぎでしょ!

「大丈夫だよ、俺もだし」

柊もまた笑いながら、たしなめてきた

「なら、安心か」

「え?瑛大失礼なこと言い過ぎじゃない?」

ね?と萌羽に顔を向けた

「アハハ、瑛大の言う通りすぎる」

苦笑いにしてこっちを見てくる萌羽を少し睨む

中学から一緒のせいか、距離が近く、茶化し合うことも出来る

それが心地よいこともあるのだが…

「てかさ、お前ら、いつから名前呼びになったっけ?」

瑛大がそういえば、と疑問を突きつけてきた

「いつからだっけ?」

と、柊に顔を向ける

「いつからだってけ……」

いや、こっちが聞いてるんだけど…

と、苦笑すると、苦笑が帰ってきた
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