図書室の彼の溺愛
~*~*
「ふわぁ……わ!?もう夕方だ…!」

気づいたら寝ていて、気づいたら、こんなに時間がたっていた

「…楓!?またせてゴメン亅
扉が開いて柊が入ってきた

「おぉ~!神谷くん!楓ちゃんを頼んだよ?きちんと送り届けてくれたら、湧には言わないであげるから!」

日向ちゃん…強い…

「うん!日向ちゃん約束ね!」
ギロって睨まれた

「あ、日向先生…!ゴホッ」

まだ咳が出る…

「あ、桐谷先生、失礼します」

私と手をつないで、柊は支えるように歩いてくれた

「ゴホッ……ゴメンね、柊、まだ部活の時間…」
時計を見て気がついた、まだ部活中だった

「気にすんな、楓優先!」
恥ずかしげもなく言われて、俯く

「顔赤い、熱上がった?」

柊のせいだっつうの~!
と心の中で叫ぶ
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