図書室の彼の溺愛
「ゴホッ…ゴホッ、」

こんなに咳が出るの久しぶりだな…

なんてのんきなことを考えてたら、体がふらついて柊に寄りかかる形になった

「ッと、大丈夫?楓」

「………ゴホッ、だいじょ……ゴホッ…」

やばいかも、咳止まらない

「………これやばくね?楓、ちょっと我慢してね?」

体がフワって浮かんだ気がして、気づいたら、柊に抱きかかえられていた

「離し、ゴホッ……」

え!?柊は知ってる!?体が揺れると思ったら、柊が走っていて、柊にない力でしがみつく



「はぁ…ついた」

走って、一瞬……っていって良いほど、早く家に着いてしまった

「ゴホッ…速い…」

クラクラしてきて、立てない…

「お邪魔しま~す」
柊が家に入って、丁寧に私の部屋まではこんでくれた
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