図書室の彼の溺愛
「キッチン借りるな…」
部屋を出ていかれそうになって、慌てて、てをつかむ

「ん?どうした?」

「ここにいて……ゴホッ」

あぁ、困らせちゃうな…でも、1人でいたくない…

「氷枕とか、持ってこないとだから」

仕方なく、手を離す

「すぐ戻ってくるからね」

「ゴホッ、ゴホッ」
咳で声が出ないから頷く

さっきたくさん寝たはずなのに、まぶたが閉じちゃう…

扉の開く音がして
「おやすみ、楓…」

って声に安心して、意識を手放した



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