図書室の彼の溺愛
「俺ら、しらねぇ~!」

央太が萌羽を指さしてうえ~いって意味不明なポーズをとった

「……」

無言で萌羽を引き寄せ、央太から話す


「あ!思い出した!」

記憶がぐわぁって脳内を走ってその中から、探している記憶を見つけ出した

「お!どんな?」

わくわくして皆身を乗り出してきた

「あのね……」

~*~*

最初は、黒澤さんって少し距離があったの

でも、きっかけがあった……ワケではない…

「え?楓もう読み終わったの!?」

瑛大が驚いたように私から本を取り上げた

「うん、面白かったよ」


「あ、そういえば、今度燿先輩の連絡先教えて」

柊が話を吹っ飛ばしてそんなことを言ってきた

え?何で、燿?…あ、同じ部活の先輩か

燿とは、私のもう一人のお兄ちゃん、今高校2年生
< 13 / 233 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop