図書室の彼の溺愛

楓side

頭が涼しい………

「んんんぅ………」
意識がゆっくりと回復していく

「あれ?楓起きた?」
柊の声に意識がはっきりした

バサッと体を起こすと、寝てろと言われ、布団の中へ逆戻り……

「………?私、いつの間に着替えた……?」
柊の方を見ると、顔を赤くしながら、顔を背けていた

「いや、制服ぐちゃぐちゃになっちゃうから……、なんも見てない……」

顔が一気に熱を持つ、少し楽になった熱がまたぶり返しそうなくらいに

見てない……ってどうやって着替えさせたの…?

「うぅ………」

「ただいま!楓、熱大じょうぶか……?」
扉を勢いよく開けて入ってきた燿兄が空気の異変を感じ取ったらしい

「……何この雰囲気…」
顔をしかめていた

「よ、燿兄おかえりぃ…」

「お前、絶対熱まだ高いよな…?病院行くぞ!柊、悪いが車まで運んでくれ!」
柊はわずかに頷いて私を抱きかかえた

「きゃあ!」

暴れようしたけど、柊を首を腕を回しおとなしくした
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