図書室の彼の溺愛
「恥ずかしいけど…ありがと…」
小さな声で伝える

柊の目が見開いた

「いや、ゴメン、悩んだんだけど、てか、おかゆが冷蔵庫はいってるから、帰ってきたら食べてね」

「うん………」
柊に顔をうずめる


「いや、お前らイチャつけと入ってないぞ?」

「ちょっ!燿さんが運んでっていったんじゃないですかぁ~!」
柊のぬくもりが心地よくて会話を聞きながら、ほとんど寝ていた


「じゃあ楓をよろし…………」

「おう!サンキューな!また………………」

会話もほとんど耳に入らなかった……





~*~*
「……え?ここどこ?」
目を開いて見知らぬ天井に困惑する

「病院だよ、」
安心できる聞き慣れた声にほっとする

「湧兄………」
眼鏡をフレームをくいと、押し上げた湧兄の目は心配の色が映っていた
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