図書室の彼の溺愛
「日向から電話あったんだよ」

「燿兄は……?」

「体調まだ良くないんだから、寝てな」
頭をなでられて、たくさん寝たはずなのに、睡魔が襲ってくる

「ちょっと、診察させてくださいねぇ」
女医さんが入ってきて目を開く

「さくら、楓今寝そうだったんだけど」

「……さくらさん?も知り合いなの?」
湧兄が呼び捨てしたことに反応する

「ええ、佐久良瑠希よ、楓ちゃん、私のこと覚えてなかったか~」

……え?私知り合いだったの?

……佐久良って名字だったの…?

「ちっちゃい頃に結構あったことあるんだよ、るきってよんでね」

「へぇ……ゴホッ、ゴホッ」
感心したけど、咳が出てきた

「あ、あ!診察!」

「湧……柊は…?」
湧の眉がピクリと動く

「柊って誰…?」

そういわれてやばい…と思った
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