図書室の彼の溺愛
「大丈夫…?辛そうね……」
反応したくても咳が止まらなくて反応できない

「点滴するね…」
“点滴”そのワードに反応する

無理無理無理と、何度も首を振る

「だーめ、咳とまらなくて苦しいでしょ…?」
…………我慢する…点滴か……

「ゆーう~!ヘルプ!」
瑠希さんは外にいるはずの湧兄を呼んだ

「お、点滴嫌がってるか」
やっぱりって顔をした燿を睨む

「湧……ケホッ」
涙目で湧を見つめる

「楓、我慢して点滴しような」

「嫌だ!!ゴホッ……」

「咳でてるじゃん、我慢しろ」

「いーやーだケホッ」
ジーーっとにらみ合いを続ける

「よしっ、終わり!」
瑠希さんの声が聞こえて目を見開く
< 138 / 233 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop