図書室の彼の溺愛
「ゴメン!瑠希さん!」

「全く…あら?咳とまったね!」

本当だ…とまった…

「ありがとう!瑠希さん!嬉しい!」
ニコって笑ってお礼を言ったら、ため息をつかれた

「柊……といったかしら、この子、かわいすぎるからよろしくね?」

「あ、はい!…知り合い?」

「湧の同級生だよ!私も会ったことあるらしいけど、覚えてないんだよね…」
苦笑する

「佐久良先生…院長先生が…………、」
私と目が合って会釈したら、固まってしまった、先生らしき人

「大変!椎木感謝するわ!」
瑠希先生が出て行ってしまって一息つく

「あの………名前、なんて言うんですか?」
柊、聞かれてるよって目配せしたら、お前だよって顎でさされた

「え!?私…?」

「はい…よろしければなんですけど」

「えっと………楓って言います…でもなんで?」
首をかしげる

「あ、ありがとう!楓…ちゃん?」
ガラッと扉を閉めて出て行ったその人の言動に疑問を持つ
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