図書室の彼の溺愛
~*~*
「今日はもう帰るな、佐久良さんにありがとうって伝えといてくれ」
瑠希さんのご厚意で面会時間を少々過ぎても良いと言ってくれた

「うん!また明日!学校行くから!」

「おう!」




「あれ?さっきの男帰ったの?」

「ひっ」
ガラッと扉が開いて入ってきた人物に息をのむ

「もういいかな…?」

「出てけ」
ずかずかと入ってくるやつにほんの少し活を入れる

「無理、俺、研修医だし、」
理屈になってないし

「るせぇ、そんなのかんけえねえんだよ出てけ」

「こっわ、君ほんとに女?」
ピキッと青筋が立つ

「こっちは患者なんです。出てって」
言葉遣いに気をつけて話す

「むーり」
カツカツと歩いてきてベッドのすぐわきで止まった

「やめて!」
声を出したら、シーって、口に手を当てて言われた
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