図書室の彼の溺愛
「何してんの!研修医!」
瑠希さんが入ってきてくれて、その人をてが緩む

「……は……」
扉が閉まって体の力が抜ける

「ゴメンよ~!楓ちゃん、私の不注意で…」
たくさん謝ってくる瑠希さんに首を振る

「ううん、瑠希さんは悪くないよ!」

「さくら~!点滴終わった?楓退院させる」
湧が入ってきた

「…?楓何か体震えてるよ?」

うそっ………

「よしよし、兄ちゃんがついてるから」
そのワード久しぶりに聞いた…

懐かしくて湧の胸の中でふふっと笑ってしまう

「懐かしいな……」
湧も同じ事を考えていたらしい

「?どうして?」

「あぁ、楓が小さい頃の話なんだけどな」

「え、聞きたい聞きたい!話してぇ!」
興味津々の瑠希さんに苦笑した湧兄が遠くを見つめた
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