図書室の彼の溺愛
「あの、楓先輩、僕、話があるんです」

「ん?何?」
奏芽くんのさっきとは違う真剣な顔に驚く

「柊先輩はやめた方が良いですよ」

…突然何を言い出すの?

「この間、嬉々から聞いたんですけど、柊先輩が嬉々に告白大会で告白するって行ったらしいんです」

……何、それ?

「う、そに決まってるよ」

「いいえ、嘘じゃないと思います。……で、僕、楓先輩のこと、好きだからそのことが許せなくて…だから、柊先輩じゃなくて僕にしませんか」
頭の中が真っ白だったが、奏芽くんが私のことが好きと言うことは聞き取れた

「ゴメン…それは無理」

「なんで、楓先輩はだまされてるんですよ?」
私は奏芽くんの瞳をじっと見つめる

「……嘘、ついてない?」
そう問うと、奏芽くんは狼狽えた

「そんなわけないじゃないですか、何を根拠に…」

「瞳、嘘ついた目してる」

「な、なんなんですか!瞳!?そんなの根拠にならない!」
奏芽くんのいつもとは違う様子に困惑する

「か、奏芽くん…落ち着いて!」
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