図書室の彼の溺愛
カウンター側に回ってきてカツカツと距離を詰めてきて後ろへ下がる

「僕は優しさで柊先輩と別れた方が良いと行ったんです。なのになんですか?嘘ついている?瞳が根拠?やめてください。人の恋路を邪魔しないでください。おとなしく、端っこにいてくださいよ」
怒声を聞きながら俯く

「…………優しさ?」
絞り出すように声を出す

「そう、優しさです。感謝してくださいよ」
上から目線で言われてカチンとくる

「ねえ、あんたはさ、柊の何を知ってるの?私の何を知ってるの?瞳が根拠で何が悪い?あんたも私を陥れようしてるのか?それとも、何も知らずに私が好きでただ付き合いたいがためにそんなこと言ってくるのか?…まぁ、それはないだろうが…答えろよ、」

早口でまくし立てるようにいう

形成が逆転して、今度は私が詰めよる

「柊先輩のことを知ろうと思った事なんて一度もありません。楓先輩のことは何も知りません。瞳で人の嘘を見抜けるとは思えません“も”ってなんですか?何も知らずに好きってなんですか?答えるのはこんなところでしょうか」

ひるむ様子を見せずに答えてきた

「質問に質問で返すな、愚図が」

「愚図ってなんですか?僕に喧嘩売ると痛い目見ますよ?」
ちょっとカチンときたらしく脅すように言われた

「はっ、何よ、柔道黒帯ですとか言うの?」

「はぃ……「怖くねえはぼけが」」
想定内の答えが返ってきたため最後まで聞かずに遮る
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