図書室の彼の溺愛
「え!?美桜休みなの!?」
準備中、委員長の秤さんの声が教室に響いた

「そうなの、外回りが減っちゃう…」

「……楓ちゃん!外回り頼む!」
私には関係ないと思い、作業を続けていたら、当然名前を呼ばれ驚いた

「無理無理無理!だって、美桜の衣装って…なんだっけ?」

「んもう!身長合うの楓ちゃんしかいないの!早く着替えて!」
背中を押されてずるずると更衣室へ連れて行かれる

「わぁ!!楓くん、めちゃかわ!」
強引に着替えさせられ、その姿を見て絶望する

「や、やめよ…似合わなさすぎて、服が可哀想…」
着替えさせられたのは……
     メイド服だっただった

「似合うから問題なし!かわいい系も似合うとか最強じゃん!」
秤さん……あかりちゃんと飛鳥ちゃんがうっとりとしながら化粧をしてくれて逃げられない状況になってしまった

「私とおそろいだし!ね、楓くん…」
ダメ…?と見つめられて渋々首を縦に振る

「よし!これは神谷くんに見せねば!」
柊………?なぜぇ?

「彼女の可愛い姿を見たらどう思うのか!」
何でなんでぇ!?教えてないよぉ!
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